ガーデニングでも用いられる「ヒメイワダレソウ」の苗と本来廃棄物として処理される綿を再利用したコットンシート(ソイルコット)を用いて法面や緑地帯に植える緑化工法です。
繁殖したヒメイワダレソウが地面を被覆し防草、防塵効果を発揮します。これによって雑草の繁殖を大幅に抑えることがき面倒な芝刈りや除草作業を大幅に低滅することが出来ます。
NETIS
国土交通省新技術情報
サービス 登録番号
QS-0900005A
新技術の概要
法面や緑地帯において従来用いられていた張芝や植生ネットに代わって雑草抑制力の強いヒメイワダレソウと廃棄物として扱われていた綿を再利用したソイルコットを用いて緑化を行う工法で従来不可欠であった芝刈りや除草などの維持管理作業の低滅を目的とした工法です。
新技術の特徴
従来の張芝の場合、維持管理として芝刈や除草が、公園の場合で年3~5回、道路や河川堤防の場合で1~3回必要であるが当工法はヒメイワダレソウとソイルコットを併用し雑草を抑制することが出来る為、施工後最初の二年間は数回程度の除草を必要とするが、その後は大幅に維持管理を軽減することが出来ます。
適用条件・範囲
★自然条件
通常の一般的な植物が生育可能であれば自然条件の制約はありません。
★現場条件
法面施工であれば法面工による安全な作業が可能な場所で施工基面の硬度が山中式硬度測定11~20mm土壌pHが4.5~7.5が最適です。
★適用できない範囲
岩盤やコンクリート面・土壌pH4.4以下の強酸性土壌、pH7.6以上の強アルカリ土壌です。
留意事項
★施工前
新規造成地などの整形基面ではなく植栽や雑草などが存在する既存基面では十分な除草や伐根などの下処理を行い雑草等がソイルコットの下から発生しないようにします。
施工後ヒメイワダレソウが繁殖するまでは数回の除草が必要ですが、未使用時に比べると格段に労力が低滅できます。
①成長促進し、雑草を駆逐
コットンシートがヒメイワダレソウの繁殖しやすい保温、保湿効果を発揮して成長を促進しを、雑草を抑制します
②コストカットを実現
乾燥防止のシート「ソイルコット」は医療用脱脂綿の製造造過程で生じる落綿を再利用。良好な植生環境をつくる上コストカットも実現しています。
③自然のカーペット
夏場の温度上昇を抑え法面(傾斜面)に植えても雨でくずれる心配もありません
除草の手間は大幅に低減できますが、これ以上横に伸ばしたくない場合は切り戻しが必用です。(川などで水に当たると根が張れないためそれ以上伸びません。)
地方によっては夏の終わりごろに蝶が来る事があり卵を産みつけ、やがて幼虫が葉を食べます。
産業用は多少葉を食べられても問題ありませんが、家庭用・観賞用の場合は薬を散布をお願いします。